誰かに愛されるために頑張ると自分に嫌われるから、上手くいかなくなって疲れるんです

こんにちは、

麻布十番の顔と心のエステ、トゥーシャインというお店の店主をしています、まきです

「私には愛される価値がある」

「愛される価値のあるわたし」

なんていう言葉を聞いたことがありますでしょうかか?

本屋さんへ行けば

「愛され女子はこう考えている」

「愛される女になる本 」

「愛されファッション 」のような

(わたしが勝手に作ったタイトルですが)

女性向けのコーナーに行けば「愛される」という文字ばかり

愛されるために。
愛されるようになるために。

そんなハウツー本がたくさん並んでいます
(この本屋さんの話ではないですが)

愛という漢字が入っているので、一見すてきな言葉のように聞こえますし
そんな本を読んだり話題に出したりする女性のことを「女子力高い」「意識高い」と表現することもあるようです

「愛されるために」努力する
愛される服を着る
愛される行動をする

頑張ろうとすればするほど

「私はいま、愛されていない」
「わたしは今、誰にも愛されていない」
「愛されてないんです!」

ということを自ら叫んでいるのと同じことのようにも思えてきました

なぜって、私もそういった本を読み漁っていた時期があったからです

自分に自信がなく、何をやっても楽しくない
健康で、食べるものにも困らず仕事もある
幸せなはずなのに、いつも心にすきま風が吹いているような
何が足りないのか分からないけど、欠乏感が常にありました

そんな毎日でしたから、
愛されてみたい。
愛されたら幸せになれるかもしれない。
と必死だったと思います

家に遊びにきた友人が
「何か悩んでるんだったら話して」と心配そうに言っていました

私の本棚には、愛される方法やら、幸せになる方法やら、自信を持つ方法やらが所狭しと並べられ
「愛されてなくて、幸せになれなくて、自身がない人」感が丸出しだったんでしょう

私のことはどうでもいいんです

「愛されることが素晴らしいこと」

「愛される女がいい女」

「愛されファッションがモテる」

愛されることが良いことで、
愛されないのは恥ずかしいこと

愛される人にならなければいけない、ような呪文のようにも思えてきます

そもそも、愛されなくてもいいんじゃないんですかっていう話です

愛されたらラッキーくらいに思えばいいものを
愛されてないといけない、と思い込み

人付き合いも、ファッションも、メイクも
本来は自分のためにすることなのに「愛されるために」を軸に考えるようになってくる

愛されるために
誰かに愛してもらえるように、という他人目線です

自分のことなのに、自分以外の人がどう思うか?にとらわれすぎて
だから、常に誰かに愛されていないと不安になるのかもしれません

愛されているかどうか不安
嫌われたらこわい、という人からどう思われているかがものすごく気になったり心配なのは

愛されている、愛されていいんだ、という安心感を全身で感じる幼少期に甘え足りなかったり
話を聞いてもらえなかったり
人格や存在を否定されるような経験が心の底で苦しんでるのかもしれません

先日、隣の席で学生さんらしき女の子が恋愛相談をしていました

彼が先週どこで何をしてたのかを考え夜も眠れず、髪を振り乱して探って疲れ果て身も心もボロボロ

彼は私を愛してるはず。
だから私を置いてどこか遊びにいくなんて、そんなことあるはずがない。
でも、不安だから確かめないと気が済まない。

そんな感じでしょうか

女性なら誰でも一度はそんな経験あるかもしれません
いつも愛されていることが確信できないと不安
愛されている事実が揺らぐことに耐えられない

愛される価値のある私、が愛されないはずがない
愛されない、なんてあり得ない
愛されない、なんていうことがあってはいけないと慌てふためき、不安になる

「本物なら戻ってくる。戻ってこないのなら、それは最初からあなたのものではなかった」

という言葉がありますが

何が起きようと、事実がどうであれ、
自分が自分であることは変わらないはずなのに、愛されていないと自分の価値が下がる気がする

だから、不安になるんでしょう

誰だって愛されてると嬉しいですし、愛されてないと不安になるものだと思いますが
それはやっぱり、誰かからの愛を物差しにして自分の価値を考えるからではないでしょうか

自分のことなのに他人目線で考えるからなんじゃないでしょうか
自分にしか分かるはずのない自分の素晴らしさなのに、他人を通してでないと感じることができないのです

だから不安が消えないのです
心配がつきないんです

愛されるための本がこんなにたくさん世の中に溢れても、愛されないと迷子になる人は増える一方
それどころか、愛されママ、愛され妻、義母から愛される年末の帰省ファッション、だとか

もう何でも「愛され」ってつけておけばいいのよ、みたいな安売りっぷりじゃありませんか

愛され、愛されって、誰かに愛されようと頑張ることに疲れてきませんか?
 
疲れてきたなら、もうやめてしまいませんか?

自分のことは自分で完結すればいいんじゃないでしょうか
自分で自分のことを愛してやれば、他人がどう思おうが何を言おうがそんなものはどうでもよくなってしまうかもしれません

愛されたい、愛されたいというのは本当は
「私自身から愛されたい」ということなんでしょう

だれか愛して。私を好きになって。と外に向かって(自分以外のだれか)求めても満足できず
愛されたとしても、もっともっと!といつも吠えてる

内側(自分)からの愛が足らないんじゃないでしょうか

自分の本音を無視してるからじゃないでしょうか

自分自身から愛されるには、自分自身の話をよく聞いてやって
愚痴や泣き言も、ネガティヴだと言われていることも全部聞いてやらないといけません

自分が着たい服を着て
言いたいこと言って
会いたい人とだけ会って

行きたくないものには参加しない
無理してまわりに合わせることはしない
できないものは誰かに助けてもらう

のように、自分に正直になることって実はこわいですよね
シンプルなことだけどなかなかできない
それを思い切ってやってみることで自分から愛されるようになると思うんです

ポジティブなことだけ
キラキラしたことだけ
楽しいことだけ、嬉しいことだけ
いいことだけ、なんて大ウソです

そんなことしてるからいつまでたっても自分に愛されないんです
自分はわかってますよね?いいところばかりじゃないってことが
バレバレなのにいつまで演じるのでしょうか
自分に嘘ついてると、可愛く仕上がってもどこかウソくさいんです

作られた美しさのような、どこか胡散臭い「愛され女子」の出来上がりです

「あぁっ、私のことだ」って思いました?

もしそうなら、この本を読んでみてください

「愛されたいなら嫌われなさい」
内藤加奈子さん

以前は愛されることを頑張っていた私も、いまは「嫌われる」路線に転向しました
ものすごい振り幅大きいです(笑)
そのうち、普通が一番いい、だとか言い出すかもしれません

私はうまく書けませんが、内藤さんはその道のプロ
「自分の生き方が分からない」方は何かヒントになることがあるはずです

もっといい方法は、そういう人に直接会ってみることです
本を読むだけでもいいのですが、その人から出てくる空気感のようなエネルギーを全身で体感できるので
より分かりやすいですし自分の気の流れも早くなってきます

流行りのファッションが載ってる雑誌読むのもいいんですけど、内藤さんの本を読むほうがきれいになれると思うんだけどな

作られた、どこにでもいそうな美人じゃなくて、自分らしさを求める人にはぜひ読んでいただきたい

「誰かに愛されるために」頑張ると、自分に嫌われます
自分に愛されようとすると、誰かに嫌われるかもしれません
だけど、そうする事でで本当に大切な人だけが浮かび上がってくるように思いますよ

うわべだけのキラキラした愛され何チャラに嫌気がさした方、おすすめします

内藤加奈子さんの
「愛されたいなら嫌われなさい」

そもそも、みんな愛されてるんですよ